
サウスイースタン・アセット・マネジメント(以下、サウスイースタン)は、日本興亜損害保険株式会社(以下、日本興亜)の社外取締役に佐野順一郎氏が就任されることを歓迎いたします。これにより日本興亜における資本管理が改善の方向に向かい、すべての株主が利益を享受されるものと確信しております。佐野氏は、これまでも企業の取締役として資本の効率的配分の改善に貢献してきた実績をお持ちです。
サウスイースタンでは、通常は投資内容に関するコメントはしておりません。しかしながら、日本興亜に対する当社の意図について、最近、情報源の明らかではない記述が日本の報道記事の中に見受けられます。そこで、当社による投資の本質をご理解いただく一助として、日本興亜と当社の関係について概略をご説明いたします。
サウスイースタンは、日本興亜の上席役員からの勧めもあり、1998年に同社に投資いたしました。以来、10年にわたり、経営陣および取締役会と協力して、資本の効率的配分および事業の改善に向けて取り組んでまいりました。当社は34年にわたる歴史の大半において、全世界の損害保険セクターへの投資を行っており、当該セクターとの緊密な関係を確立してきました。サウスイースタンは、これまでに日本興亜の経営陣と、全世界で高く評価されている保険業界の経営者との会談を設定しました。日本火災海上保険と興亜火災海上保険との合併も支援いたしました。また、日本興亜のすべての取締役に対して、投資管理と適切な報酬の重要性についても注意を喚起しました。さらに日本興亜の上席役員の要請により設置された非公式の投資顧問委員会へも、多くの時間と労力を費やして参加してまいりました。こうした長年の関係において、当社は経営改革のスピードやその範囲について常に合意してきたわけではありませんが、前CEOの松澤建会長を含む日本興亜の多くの経営者と確固とした人間関係を築き、また多大な敬意を払ってまいりました。松澤会長に対する支持、そして日本興亜が正しい方向に向かっているという確信により、当社は日本興亜の持株を着実に増やし、また過去10年間にわたって、当社の取得コストをはるかに上回る価格での複数企業による株式買い取り提案を拒絶してまいりました。今や日本興亜は、日本におけるサウスイースタンの最大の投資先であり、日本における当社の投資総額47億米ドルのうち14億米ドルを占めるにいたっています。
サウスイースタンは、当社評価による適正株価を下回る価格で、日本興亜株式を売却することは考えておりません。同社の株式は、強固な資本基盤、地方銀行との緊密な関係、同業他社の多くが利益をあげている引受市場での高いシェアにもかかわらず、国際会計基準で査定した1株当り純資産を大きく下回る株価で取引されています。つまり、適正株価は1株当り純資産を上回り、現在の株価をも大きく上回っているのです。
当社は、今回の役員人事により、新経営陣が資本の効率的配分についての能力をさらに高めることを期待しております。万一、新経営陣が当社の期待に沿えない場合には、サウスイースタンとしても、当社株主に対する受託者責任を果たすために、他の戦略的な選択肢を検証いたします。一段と競合が激化する損害保険業界において、取締役会が、現状での成長計画とこれらのすべての選択肢を速やかに比較、検討されることを期待しております。
サウスイースタンでは、日本での活動が10年目を迎えたのを機に、このほど日本語のウエブサイトを立ち上げました。当社の沿革および投資方針などの詳細は以下のサイトでご覧いただけます。http://www.southeastern.jp/jp/